朝斗、キレる💢

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和志はにかっと笑って 吉以の肩を叩く。 吉以は座り込んでしまって、 その表情を見る事はできなかった。 静まり返った店の中で、 やがて、嗚咽が聞こえてきた。 声をなんとかかみ殺そうとしながらも、もれてしまう泣き声。 吉以は泣いていた。 和志が耳元で何かをつぶやいた気がした。 吉以は一瞬驚いたように 顔を上げ、和志を見た。 俺の怒りは 能天気なこのバカによって 気付けば消えていた。  
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