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「………ったく、バカが」
俺はそう言い捨て、
座り込む吉以の頭を軽く叩いた。
「二度とやんなよ」
吉以は涙をぐいっと拭い、
少し潤んだ目で俺を見上げた。
「すいませんでした…!!」
「謝るのは俺じゃねぇだろ」
「あーオレはいいよ。
つーか意外と短気だな、朝斗(笑)」
いつもの仕返しか、
からかうように笑う和志。
俺は和志に背を向け、
タバコに火をつける。
少し恥ずかしかったから。
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