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朝から降っていた雨が変わって、雪になっていた…。
こんな…天気の日は、嫌い…居なくなった…彼と出会った日を思い出す…。
それにしても、例の人物から、連絡すら…来ない…。
事故にでもあったのか?いや…食べ物にあたる事があっても、車に当たる事は、無いと考え直す…。
ノックする音…。
クライアントの来店
予定は、無い。
念のために、警棒を片手に構える…緊張の一瞬だ…。
『はい。明日香ちゃん』
勢い良い良く扉が開く…。親友の幸の登場である。
『遅い!アンタは、毎回言ってるでしょう?急に時間を変更しないでねって…。こっちは、客商売なの。クライアントが優先なの。分かる?…まっ幸に言っても無理よね…。所で、アンタ何時から飲んでるの?酒臭いですよ…。遅れた、原因は、酒を飲んでた訳じゃ無いよね…(笑)』
『ごめんね…遅くなって…飲まないと、明日香の顔が見れなくて…。今日は、アンタが一人になった日だから…一人ぼっちにさせたく無かったから…。ごめんね。』
『有難う…お嬢さんどちらに行くか、決まってるんですか?』
私は、幸の気持が嬉しかった。幸の頭を撫でた。
『まだ…考えて無い…。』
『少しご飯食べに出ようか。あんた、飲み足りないでしょう?』
幸の性格は、分かって居るし、私も同類だから…。『お腹が空いた…。』
二人で事務所を出てから、近くの居酒屋に入った。
さっき迄、半泣きしていた、幸が今は、元気にメニューを見ている。
『明日香、今日は、飲もうね。沢山飲もうね。』
『はいはい。付き合ってあげますよ。あっ間違えた。付き合ってくれて有難う。心配掛けて、ごめんね。本当にありがとう。』
『私が紹介したのよね…明日香に…まさか、あんな事になってしまう何て…私ね…反省してるのよ…あんな結末何て、誰が思ったと思う?明日香だって、想像出来なかったでしょう?で?どうなの?』
私は、無言になったけど、気持を切り換えて、笑って誤魔化した。でも、幸には、通用しないみたいだ。私を睨み付けている。
『幸~あんたね~何時まで、私に、引きづらせるつもり?』
『てか、明日香、あんたね、どうして何時もそうな訳?いい加減に素直に、辛いって言いなさいよ。』
『はいはい。どうして、私ばかり、怒られるんだか!!佳佑のせいよね~。アイツ!!死んでもなお、私を苦しめるなんて。対した者ね。全く。』
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