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真っ暗な中
テーブルの
真ん中に慎重に
ケーキを置いて、
チャッカマンで
ローソクに
火をつけ
始めた。
「おぉ!
コレおまぇ
作ったのか?
すげくね?」
守ゎ、
1つ1つ
ついてくローソク
の火の灯りで
照らされていく
バースディケーキ
を見て、声が
弾んでた。
『ははッ
デコっただけだけど
ねぇ~☆.。;・*'+゚』
「でもすげぇょ!
ケーキ屋で売ってる
やつみてぇぢゃん」
12本全部つけ
終えて、
守を見ると
…
なんとも
言えなぃよぅな
顔でケーキを
見てた。
「生まれて始めて
誕生日にケーキ食う
ぜ…俺」
口数も少なくなって
なんだか、
口を開いたら
溢れる感情が
涙と一緒に
出てきそうな、
こみ上げる
気持ちがすごく
伝わった。
『一緒に
消そっか?』
守ゎうなずいた。
ゆらゆら
揺れるオレンジ色の
暖かい光に
照らされて、
なんか
うっすら涙で
滲んできた目に
…
その光ゎキラキラ
眩しかった。
思えば、
産まれて
きたことを
心から
祝ったこと
なんかなぃ。
毎年ダチと
祝うバースディゎ
ぁたしにとって
騒げるイベントの
1つでしかなかった。
産まれてこなきゃ
良かった…
と思ぅあたし。
同じ気持ちで
今まで生きてた
守が目の前にいる。
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