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戦国乱世
群雄割拠の時代
大地は朱に染まり、嘆きが天を焦がした時代
民の心は荒み、闇が、邪が、鬼が、我が物顔で戦場を跋扈した。
ありとあらゆる所で人は食われ、更に嘆きが天を焦がす。
時の権力者達は事態を重く見て、各地の行者、修験者など、名のある能力者達に声を掛けた。
鬼を封じよ
各地で鬼封じが始まった。
その中で、唯一人、権力者に従わぬ者がいた。
一風変わった巫女装束。
歴史に名を残す行者の再来、とまで言われる凄まじき霊力。
そして誰にも媚びへつらわない、傲岸不遜極まりない態度。
その巫女は、真っ先に権力者から命を受け、真っ先に断った。
入れ替わり立ち替わり権力者の使いが、手を変え品を変え巫女の元へ訪れた。
巫女は杜に結界を張り、使いの者は巫女の姿すら拝めず帰途についた。
ある日、身なりに相応しからぬ貫禄ある人物が杜を訪れた。
その日、杜の結界は解かれた。
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