歴史

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 どのような話が交わされたかは伝わっていない。  しかし、杜を訪れた権力者は時置かず乱世を治め開幕の祖となり、巫女は鬼封じに乗り出した。  その巫女に、いつからか付き従うモノがいた。  常に巫女の傍に付き従い、封邪の時は異形の姿に身を変えて。  巫女を護りしモノ ――護鬼  代々伝えられる覚書には、護鬼は大巫女を護る為に身を裂いて邪妖封じを行い、眠りに就いたとある。  そして書は語る。 身を裂き、邪妖封じし護鬼 残りし頭より小鬼に転生させ 御影石の中にて眠らせる 我が血を絶やすな 伝えよ 魂を
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