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亜子と慎二の自宅裏、竹藪を舞台に秘密基地の建設が始まった
毎日泥まみれでキラキラと輝く子供らに、大人逹もあれやこれや材料を提供した
「ほら!この棚は捨てるとやったばってん使って」
「ありがとう」
「雨降ったら壊れるぞ!ビニールシート持ってきたぞ」
「ありがとう」
竹藪の竹を柱に完成した秘密基地、それはそれは立派な仕上がりだ
4人で造り上げた自分逹のための場所
ナルはなにより皆で協力できた事が嬉しかった
これからどれくらいこの場所で過ごすのだろう
時間はたくさんあるのだ
4人はこの場所でずっと一緒だ
そう信じて誰も疑わなかった
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