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いつもの時間になってもナルが帰ってくる気配はない
亜子は待ちくたびれてそのまま眠ってしまった
大人逹が騒いでいる
亜子は目を覚ました
家の脇に黒くて長い車が停まったのが見えた
助手席からナルの母親が降りてきて、ヨロヨロと壁に手をついた
後部座席からは亜子の父親とナルの父親が降りてきて運転手が最後部を開けるのを険しい表情で待つ
最後部が開くとナルの姿が見えた
白い布にくるまれて
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