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手を洗ったナルは亜子の横の特等席に陣取った
「かわいかねぇ…女の子ばい」
ナルにも1歳になる令二という弟がいた
何故か近所には男の子ばかりで女の子の赤ちゃんを見るのはこれが初めてだった
「ねぇおばちゃん、触ってよか?」
「よかよ」
ナルは満面の笑みを浮かべ亜子のほっぺたをつついてみた
「やわらかい…れいくんはもすこし固いよ」
「女の子やけんね」
「そっかあ…いいなあ」
その頃慎二は相変わらずひらがなの猛特訓
「まったく…どっちが兄ちゃんかわからんばい」
その場に居た大人逹からため息が漏れた
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