第三章

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「久、お前まだ何か隠してるだろ。」 「………。」 久信は黙ったままだった。 「なぁ、怒らないから言ってみろよ。」 「………。」 久信は言いにくそうだった。 「おい!キレるぞ!いいのか?」 「あのね、僕も強くなりたいんだ。龍ちゃんみたいにさ。仲間に囲まれて笑って暮らしたいんだ。」 何だそんな事か。と言う顔を見せると、 「なぁ、ヤンチャ何て、社会に出たら、白い眼で見られるだけだぜ。それよりよ、お前は、笑顔で皆に接してろ。」 そういって、その場を立ち続けた。 「強くてもよ、何にも得しねぇよ。」 「龍ちゃん…」 次の日久信は、金髪になっていた。 「スゲェ色にしたなぁ」 すると久信は 「少しはハクが付くだろ?」 「おぉ、つーかよ、秀才のヤンチャって、なんかこぇーな。」
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