第二章

3/3
前へ
/18ページ
次へ
「何だよ!龍一!用が有るなら、お前が来いよな!」 と聡が言うと、龍一は無言で聡を殴り倒した。 「テメ!全面戦争やりてぇのか!」 「うるせぇよ!テメェ、ヤンチャしてる奴らしか、やらねぇって約束破ったのは、お前だろうがよ。」 聡は、 「何の事だ?」 「…すかしてんじゃねぇ。久信はよ、俺の大事な親友なんだよ。アイツは、俺達とは違い真面目な奴なんだよ。」 龍一は、約束を守れない奴が嫌いで仕方なかった。 聡は、自分の管理不足を認めた。 しかし、龍一の怒りは収まらず、 「とりあえず、久信に手出した奴ら呼べよ。」 「スマン。それは勘弁してくれ。俺がヤキ入れとくし。」 「それじゃあ、すまねぇんだよ。俺がやれば、奴ら気付くはずなんだよ。」 しばらくすると、三人が揃った。 龍一は、 「お前ら黙って着いてこい。」 「何だとコラ!」 グチュっと嫌な音がしたのは、言うまでもない。 しばらく一行が歩くと、久信の家に着いた。 久信を玄関先に呼び、久信が出て来ると、三人が正座をして「この度は、真に申し訳ありませんでした。」と言った。 久信は何がなんだか分からずにいると、龍一が、 「こいつらが、どうしても久信に頭下げたいって言うから連れて来た。」 と龍一が言った。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加