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「何だよ!龍一!用が有るなら、お前が来いよな!」
と聡が言うと、龍一は無言で聡を殴り倒した。
「テメ!全面戦争やりてぇのか!」
「うるせぇよ!テメェ、ヤンチャしてる奴らしか、やらねぇって約束破ったのは、お前だろうがよ。」
聡は、
「何の事だ?」
「…すかしてんじゃねぇ。久信はよ、俺の大事な親友なんだよ。アイツは、俺達とは違い真面目な奴なんだよ。」
龍一は、約束を守れない奴が嫌いで仕方なかった。
聡は、自分の管理不足を認めた。
しかし、龍一の怒りは収まらず、
「とりあえず、久信に手出した奴ら呼べよ。」
「スマン。それは勘弁してくれ。俺がヤキ入れとくし。」
「それじゃあ、すまねぇんだよ。俺がやれば、奴ら気付くはずなんだよ。」
しばらくすると、三人が揃った。
龍一は、
「お前ら黙って着いてこい。」
「何だとコラ!」
グチュっと嫌な音がしたのは、言うまでもない。
しばらく一行が歩くと、久信の家に着いた。
久信を玄関先に呼び、久信が出て来ると、三人が正座をして「この度は、真に申し訳ありませんでした。」と言った。
久信は何がなんだか分からずにいると、龍一が、
「こいつらが、どうしても久信に頭下げたいって言うから連れて来た。」
と龍一が言った。
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