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愁「ただいま。」
玄関から靴を脱ぎながら挨拶しましたが、当然の如く返事は返ってきません。
妹は完璧に僕を無視していますし、親は帰ってくるの遅いんです。
両親は意外にも会社を経営しているんです。まぁ副社長と社長なんです。だから帰りが遅いんです。
僕は二階の自分の部屋へ行って、荷物を机の上に置き、ベッドに軽く横になって夕ご飯まで休むことにしました。
一時間ほど休みまして、大分疲れがとれましたね。それにそろそろ夕ご飯の時間です。
僕はベッドから起き上がるとすぐに一階のリビングへ行きました。
リビングへ着くと妹がソファに座ってテレビを見ていました。そろそろ妹だと不便ですから紹介しましょうか。
乃神 雪菜 (ノガミ ユキナ) といって、一つ下の中学三年生です。雪菜は兄の僕から見ても可愛いと思えます。中学ではアイドルらしいですしね。僕とは大違いです…悲しいです。
愁「雪菜、今日のご飯何g「名前で呼ばないで」………」
僕…悲しいです。名前すら呼んじゃ駄目なんて…。
愁「じゃあなんて呼べばいいですか?」
雪菜「じゃあ妹様でよろしく」
愁「えっ…それはさすがに……」
妹様はないんじゃないんでしょうか…僕、兄としての威厳0ですね…。
雪菜「何?呼べないの?」
愁「うっ…でm「呼べないの?」」
遮られるのが多い日ですね今日は…、妹様と呼ばなければ話しが進みませんので妥協しましょう。
愁「わかりました。い、妹…様」
雪菜「よろしい。で、何の用?何か用事があってきたんでしょ?」
愁「あっはい、今日のご飯は何がいいか聞きにくい来たんです。」
夕食はいつも僕が作っているんですが、別に強制って訳でもないし、これでも僕料理作るの好きなんですよね。でも、雪菜が作ってくれたご飯を食べた事がないですね。
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