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曹丕軍進軍
軍議を行った翌日、祥太は張遼に会いに行った。
「これは曹丕様、どうなされましたか?」
突然の訪問に、少し驚いた表情をしていた。
「実は、今日の昼にでも進軍を開始しようと思うのだが。」
「やけに急ですね。何か考えでも?」
祥太の提案を聞いた張遼は、不思議そうな表情をした。
「いや、孫策軍が何かを準備している気がしてな…急いで進軍すれば、敵が準備し終わる前に戦えるじゃないか。」
孝彦の事を思い出していた。
(兵力差があるにもかかわらず、正面からの勝負を受けてくれた。必ず、何かがあるはずだ。)
「確かに…周瑜が何を企んでいるかも気になりますからね。」
張遼も賛成してくれた。しかし、
「ですが、準備には時間がかかりますので、今からでは、明日の朝に開始するし方がよいでしょう。」
「今日中には…無理か?」
「無理ですね。増援部隊の兵士の疲れがとれなくては、まともに戦えませんし…それに、元々いる兵士の傷の手当ても完了していません。」
張遼が数々の問題点をあげた。
「なら、明日の朝にしよう。」
祥太はしぶしぶ承諾した。
「さっそく全軍に伝えておきましょう。」
張遼が伝令兵を呼び、命令を伝えると、伝令兵は部屋を出ていった。
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