ハジマリの鐘

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キーン コーン カーン コーン… 授業も終わり、1人…また1人と席を立つ中に1人の少年がいた。 黒い髪を無造作に伸ばし、前髪で顔が殆ど見えない。終始、俯きがちな彼の名前は春日 真理(カスガ シンリ)。 この物語の主人公である… 「はぁ~、ようやく今日も終わったよ。」 ため息とともに帰ろうと立ち上がると、目の前に幾つもの影が立ちふさがった。 また…か💧 「おい、何勝手に帰ろうとしてんだよ。」 「まだ俺らへの『ご奉仕』が終わってねぇだろ?」 そう言って下卑た笑いを浮かべるクラスメート達。 いじめだった。 これが終われば… でもその希望は打ち砕かれることになる。 彼の日常を終えるチャイムが鳴り響いた。
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