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本棚に追加 それから秋は寝る前に軽く勉強したあとベッドに潜り込んだ。
その後の記憶は無い……すなわち眠りに落ちたわけである。
「酔って客間と間違った可能性が高いけど、理恵さんにしては珍しい間違えだな」
帰りが遅くなって秋と薫が住む店の二階に泊まる女性従業員は基本的に客間を使う。
一瞬焦った秋だが状況を素早く理解すると、何も知らずに寝息を立てる理恵の顔を見た。
「困ったお姉さんだな……うりうり」
そう言いながら、秋は理恵のほっぺを指でつつく。
「うんん……秋くん」
突然呟いた理恵に、秋はすぐさま指を引っ込めた。
「今度映画に行きましょうにゅ」
そう言うとまた規則的な寝息を立てる。
「寝言かびっくりした。……お世話になってますから映画くらいいつでも行きます、よ」
秋は理恵のおでこを人差し指で小突く。
「秋、朝…………よ」
タイミング悪く薫が秋の部屋の扉を開けると、端から見たら恋人同士の朝を見て固まってしまう。
何か言われる。そう思った秋は怒声に構えるが、薫は何も言わずに扉を閉めた。
薫は保護者だからと言い張り秋の女性関係にやたら首を突っ込む、今の光景は薫にとっては見過ごせない事態の筈だが薫は静かだった。
「薫姉さん、やっとまともに……」
そう言いかけると、またもや扉が開いた。
「秋、オハヨー。キョウカラ、ヤスミヨネ~」
片言になっている。
どうやら何も無かったていで行くらしい。
「あ、皆さん。おはようございます」
更にタイミング悪く理恵が起き、薫の絶叫がこだました。

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