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「同窓会の…おしらせ……」
その一行を目にした途端、手が、寒くもないのにブルブルと震えた。
肺の奥がひくつき、心臓の音が頭までガツンガツンと響いた。
卒業したらもう関わることなんてないと思っていた。
こんなイベントがあるなんて、考えもしてなかった。
きっと、ここでも不細工呼ばわりされて笑われるんだ。
お前変わらねーな、相変わらず不細工だな、キモイ、来るなよ、不細工、って。
嫌な汗がこめかみに伝う。
息が不規則になる。
落ち着け、落ち着け……!!
私はできる限り深呼吸を心がけ、本文に目を通すことにした。
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