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あれから一週間が経ち、今日は同窓会の日だ。
時間は夕方5時。もうすぐ始まる。
さっきからずっと、ふじわらの手紙を眺めながら、同窓会がどういう風に行われるのか考えてしまっている。
ふじわらは大丈夫だろうか?
逃げておいて心配なんて、虫が良すぎるだろうか?
何をされるんだろう。
何を言われるんだろう。
ふじわら、傷つけられるのかな?
私の悪口もあるのかな?
それとも、誰も覚えていないかな?
自分で断ったくせに、あいつらなんか大嫌いなくせに、どうしてこんなに気になるの。
人の目が気になって仕方ない。
どう思われてるのか気になって怖い。
もう私のことなんて忘れてるかな。
それなら、すごく悔しいよ。
私の痛みを、あいつらが知らないまま記憶から私自身も消えてしまうなんて。
だけど、いまも私のいない場で、私が罵られているのかも知れないと思うと、やっぱり辛い。
ぜんぶ辛いよ。
考えれば考えるほど、感情が苦しみで埋め尽くされてしまう。
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