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考えてしまう。
考えずにはいられない。
あの頃の環境が今日再び出来上がるんだと思うと、次々と忌々しい顔ぶれが蘇ってくる。
いや、忘れたことなんてなかった。
いつもより鮮明に思い浮かべてしまうだけ。
だって、私は毎晩毎晩、夢でもいじめられ続けているもの。
そして、そのたびに私は人を殺めた。
それはいじめをした奴らだったときもあるし、不細工な自分自身だったときもあった。
あんな頃のこと思い出したくないよ。
忘れられないよ。
私がどれだけ苦しかったかを。
いまでもこんなに苦しいことを。
いつまでたっても消えない。
これから先も消えない。
なんでこんなに苦しいの。
だれのせい?あいつらでしょう?それとも私のせい?私の顔のせい?何のせい?いじめのせい?私の顔のせい?私が不細工だから?キモイから?仕方がない?
溢れてくる、溢れてくる、溢れてくる、溢れてくる………
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