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「どう、して……」
驚いている私をよそに、ふじわらはドア越しに話し始めた。
「急に来てごめん。名簿見て来ちゃった。ちょっと用があってさ……話せない？」
「えっと……」
ドアを開けるのはためらうけれど、ずっとそこに放っておくわけにもいかない。
私はすっごくゆっくりと、まるでテレビのスロー映像かと言うくらいゆっくりと、ドアを開けた。
他人が家に来るなんて、久しぶりだなあ……
小学校以来だ、きっと……
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