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「なんで豊岡の好みになんか……!?」
私の顔を、どうして豊岡の好みになんかするのよ!!
カッとなり、ぎゅっと手を握ると、伸びていた中指の爪が、手のひらに食い込んだ。
カッとなっている私をなだめるように、ふじわらは口を開く。
「相川理恵、あんたの演技で、豊岡をどん底まで突き落としてやるんだ」
「演技?」
「俺、中学二年の文化祭、あんたのクラスの劇見たんだよね」
「あ……」
クラスのやつらに、面白がってひきずりだされた、劇。
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