1公演目~シーン1~

4/14
前へ
/390ページ
次へ
後ろを振り返り、ふじわらがそこにいることを確認する。 ふじわらは、少し離れて私を見守り、メールでやり取りをすることになっている。 ここに来る前、ふじわらに今日の仕事は休んでしまうのかと聞くと、「今日は休み。普通の仕事と違って不定期だからね」と言っていた。 そんなにのんびりしたものなんだろうか? 私には想像のつかない世界だなあ。 あ、ここだ。 豊岡の所属するサークルのボックスを見つけたので、私は電車の中で話し合ったシナリオを頭で思い出しながら、ドアをノックした。
/390ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25161人が本棚に入れています
本棚に追加