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紫陽花の雨
激しく降る雨
紫陽花の雨
雨音が僕の記憶を
呼び覚ます…
忘れたい過去
そこに
愛なんて無かった。
優しい言葉も無かった。
独り暮しを選んだのは
自由になりたかった
何もない部屋で
窓をあけ
夜空を見上げた…
…寂しかった…
…だけど…
誰にも邪魔されない
自由があった
「ねぇ、僕は幸せだよね」?
「僕は生きてて
良かったんだよね」?
そんな問い掛けを
僕は、僕自身にした
今の僕は…
君と出逢って幸せだけど
思い出してしまうんだ
六月の雨が降る頃
紫陽花の花のそばで
…泣いてた…
…子供の頃の僕を…
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