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「君はどの程度だい」
カイの一歩でカンザの間合いの半歩外まで詰め寄る。そこでほんの一瞬の間。互いに攻撃を繰り出す。
突き、蹴りの乱打。カンザの右足での蹴りが顔めがけて繰り出される。お互い念使い、流によってオーラを振り分ける。
カンザ防御のため左腕75、カイ右足80。
「ぐっ」
カンザは骨が軋む音を聞きながら地面をすべる。体術ではほぼ互角。オーラ量を間違えなければ踏ん張ることも出来たはずだった。
「ならば・・・」
今度はカンザから間合いを詰める。フェイントを織り交ぜつつ攻める。だがフェイントを織り交ぜているのはカイも同じ。互いに読み間違えた方が傷を追う。
(甘い)
一瞬の隙。カンザの右頬にわずかな隙を感じたカイは流による目に見えない左フック。完全に虚を突かれたかに見えたが、カイの左フックは見えない壁に受け止められる。
むしろ弾き返された。とっさにカイはオーラを体正面に集める。
「はっ」
ドォン
周囲の石や土が吹き飛び、草は激しく揺れた。オーラを正面に集めたが、予想以上の衝撃に吹き飛ばされたカイ。
「おもしろい・・・」
思わずカイは口に出した。得体の知れない衝撃。久々に血以外の生きた生命に興味がわいた。
「お前に殺された友の仇・・・・」
「仇・・・螺旋・・・・怨み・・・なら僕も本気だよ」
カイのオーラが荒々しく波立つ。右手にオーラを集めだし手を思い切り握り締める。あまりのオーラの量にカンザは動けなかった。
カイは高々と手を上げ手のひらを開いた。そこに見えたのは鋼に輝くバラの花。そしてスルスルと伸びてくる蔓。
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