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目が覚めたら、景色が変わってました。
…そんなバカな…(涙)
私確かにおばあちゃん家の布団に入って寝てたはずなのに!!
ここどこ!!
この横に寝てる人は誰!!
しかもなんで私はこんな見るのも恥ずかしいような格好してんの!!
わけわかんないし、恥ずかしいし、おもいっきし現実逃避したいんだけど…(涙)
そんなことをひとしきり混乱しまくりながら考えていた私は、背後にせまった危機にきずいていなかった。
ガバッ
!?!?
そんな音がしたと思ったら、横で寝ていたはずの見知らぬ人に抱きつかれてました。もう私、お嫁にいけないかも…(涙)
「甲斐凪[カイナギ]♪
もうおきちゃったのかい?
それじゃもう少し、さっきの続きしようか?」
「なにいうてはるんですか閂さん。今日はもう堪忍しとくれやす。
それに、ほどほどにしとかな、わてが坂本さんや、他の志士の人に怒られます。」
「おお、そうかそうか。
いやそうじゃのう。
ではもう一眠りするとするか。
甲斐凪、いつもの子守唄聞かしてくれぇや。」
「わかりました。
それじゃそれ聞いたら、今日はもうおとなしゅうしてください。」
「承知♪」
そんな会話のあと私はなぜか、歌ってた、知らない歌を……ってなんでよ!!つ~かなんでこんなに普通に話してんのよ!その自転でおかしいし!何より私は、甲斐ではあるけど名前凪じゃないわよ!しかも今日、今、さっき、あったばかりの人のことなんで名前まで呼んで、親しそうに話してんのよ!マジでありえない!!
誰か私にわかるように説明してぇ~(泣)
そんなこんなで、私は歌いながらもパニック状態に陥っていた。
隣で健やかに眠りについてる、この人、閂さんの存在を忘れて、ただただ歌をうたいつづけるぐらいに…。
だがしかし、その歌が新たなパニック状態を引きおこすこととなるなど、私はまだしらなかったのだった。
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