『 絡み合う因縁 』

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私『それと … 男の人が来てますね この人は凄い形相をしてて 立派な家の門の前で睨んでますね … 』 スミ『家の前ですか?』 私『家の前でブツフツ言ってるんですけど聞き取れない』 旦那『その玄関は引き戸ですかね?』 私『そうです。引き戸です』 旦那『自分達は家はそんな立派じゃないから … あっ。でも本家は大きいかな』 《 やっぱり本家、分家に来るか … 》 私『霊彰はストレートには出てくれないですからね』 話の間、旦那さんは同調し 頭が痛い、肩が痛いと言い始める スミ『同調してるんですね お義兄さんは結構、感が強いんですよ』 私『そうですね。感は強いみたいですね』 私は男が睨んでる門に掛けられた表札の様な物を視ていたが… ソレには黒い固まりの様な物で文字を確認する事が出来ないが ○○○三文字の様に思えた… それを遮る様にして 女の人が私の前に立つ とても寂しげな表情をしていた 女の人の顔と地蔵の顔がリンクする … 《 オン ・ コロコロ …… 》 何故か自然に薬師如来の真言を唱えていた 私『すいません。地蔵が …』 スミ『行きますか?』 私『はい。』 旦那さんは家に待機して貰って 地蔵の元へ向かった … が、この時もう一人の視線を強く感じていた 《 もう一人居るなぁ 》 そう思っていたが口には出さなかった
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