創価学会

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三歳、自我が覚醒し始めたこの頃………毎週一回は必ず“創価文化会館”に連れて行かれる。 三歳の俺にはわからなかったが、今ならわかる………俺の親はこの頃から俺を学会員に仕立てるために、わざわざ文化会館に連れて行っていたのだ。 もちろん一つ上の兄も俺と一緒に連れて行かれていた。 毎日聞く勤行、毎週一回は我が家で開かれる会合、会合の間は夕食も食べられない、お茶を運ぶ、トイレにも気を使うなど迷惑千万だ。 “俺たちは必ず脱退してやる”と兄と決意した。 一年後、弟が生まれる………更に三年後、やはり弟も文化会館に連れて行かれる。 親が学会員だとやはり子供も学会に関わらざるを得ない。 正月も“新年勤行会”というものに連れて行かれる。 元旦の午前11時から勤行をするというとても迷惑な行事だ。 兄は「また学会員の巣に行くのかよ。」と毎年うなだれているし、弟に至ってはトイレに閉じこもっていかないと言い張るほどに学会は嫌われている。 それでもやはり子供は親には勝てず、連れて行かれる、そんなこんなで今に至る。image=164122667.jpg
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