事実

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そう答えると母はうつむいたまま、何かを考えてるようだった。       そして何かを悟ったような感じで僕の目をじっと見つめ、ゆっくりと口を開いた。    「お父さんやお母さん、あなたもウチにいるのは皆、韓国人なんよ」    「えっ…?」        何かドキドキした。 落胆することなんて全然なかった。      それどころか、周りの友達と違うことにワクワクしていた。    「よし!いつか友達に自慢してやろう」            この時の思いが、地獄の扉を開き初めたんだ…。
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