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「だからー、もうすぐ夏休みでしょ?
理緒はどうするのかなーって」
「俺?…俺は魔か「っ理緒さんは俺んとこ泊まりに来んねんっ!な?理緒さんっ!」
い…と続けて言おうとしたら、葵が俺の口を手で塞いで有無を言わせないようなスピードでまくし立て、俺に言い聞かせるように同意を求めた
「あ、あぁ」
思わずそれに頷く
「えっ!?お泊りっ!?いいなー、僕も泊まりに行きたいな」
「…ソラ」
「あ、そうそう。僕は知佳の家に行くんだー。また今度皆でお泊り会しよーね!」
何持っていこっかな、と楽しそうに知佳に話す空を余所に、葵が俺の耳元に口を寄せて二人に聞こえないように小声で話してくる
「理緒さん、さっきのは言ったらあかんって!俺止めてへんかったら最後まで言ってたやろ?」
「…ちょっと考え事してて」
「…ほんま気ぃつけや?」
「…ごめん。助かった」
素直に謝り、二人へと意識を戻す
最近ぼーっとしすぎだな…、俺…
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