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……………
『ハルカは!?帰ってきて…ない…のか…?』
二日間眠り続けていたリオが起きたと勇者から知らされ、リオの部屋に集まった僕たちを見回して、リオが気付いたような声を上げた
つまり、僕たちの中にハルカがいないことに
リオの言葉に首を縦に振る僕を見て、リオが俯いてシーツを強く握る
『俺のせいだ…。俺が捕まったから…。それで刺されて…っ』
ぽつりぽつりと呟かれるその時の状況
このままだと、リオが思い詰めすぎて壊れてしまいそうで…
『リオのせいじゃないって!ハルカならきっとそのうち帰ってくるから!だから、ね!元気出してっ!』
いつものように明るく、リオにくっつきながら
『帰って…くる…?』
『うん!』
後ろからの視線を感じつつも、僕はリオに言い聞かせるように頷いた
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