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「ふふ、来たのね。」
春の星空の下、星達よりも輝かしい光で飾られ『カフェ&バー・ピーチ』の店頭で、ジーンは艶やかに笑った。
「心待ちにしてたのよ。ねえ? ライアン」
婀娜っぽく首を傾げると、ライアンの手を取る。そして、その手で店の扉に触れさせると、
「さぁ、はいって! ――ようこそ、『桃色喫茶』へ――」
皮肉いっぱいにもう1つの店名を呼びながら、ライアンを招き入れた。
咽の奥でクスクスと笑いながら……
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