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「それにしてもよく短時間で言葉遣いを覚えたな。」
「レナ先輩から教えてもらいました。」
「レナが教えてまともに覚えたのか。」
ソルガはレナの方をちらりと見るが、レナはシンの腕に抱きついている。
「……シン君が補助してくれました……」
「レナが教えたら変なことまで考えそうですからね。」
「確かにそうだな。」
頬を赤く染めるレナを見て、ソルガとシンは苦笑した。
「もう夜になるわ、寝ましょう……」
ルナは時刻を確認すると、自分のベッドに潜り込んだ。
「ルナが寝たなら悪戯し放題だな。」
「させませんよ。」
ソルガは扉の外に出ようとするが、扉の前にはフィアが立ちはだかる。
「邪魔するつもりか……だが俺を止められるとでも思ったか。」
ソルガはフィアを避けると扉を蹴り壊し、部屋の外に逃げた。
「逃がしません。ソルガ先輩、覚悟!!」
フィアは刀と尻尾を振り回しながら、廊下に出たソルガを追いかける。
「追いついてみろ。」
「待ちなさい!!」
フィアは手から氷柱を打ち出しながら、ソルガを追いかけていった。
「なんか賑やかになったね。」
「ええ……」
部屋に残されたシン達がベッドに入ろうとすると、突然部屋の中心に淡い光が集まり始めた。
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