絶対神の実力

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「……あなた達も私を狙うんですか。」 少女は暫くシン達を見つめていたが、静かに呟いた。 「君は一体何者だ。」 「……私の名はリア・アイリス、黄泉よりの帰還者、“転生者”です。」 「リアちゃんか、どうして悪魔達を攻撃したんだ。」 シンは穏やかな口調で、しかし威圧感を放ちながら少女に問う。 リアと名乗った少女は、質問に対して俯きながら答える。 「私は転生したとき、気がつけばここにいました………そしていきなり一人の魔王が私の魔力を奪うために私を殺そうとしました……私がその魔王を倒すと悪魔達は私を殺そうとしました、だから私は悪魔達を倒しました。」 「どうしていきさつを説明しようとしなかった。」 「悪魔達はいきなり私を斬りつけました、だから私は……戦いたくないのに……」 リアと名乗った少女は自分が行った行為に罪悪感を感じたのか、俯いたまま話した。 「……傷を見せてくれないかな?」 シンの要求に応えてリアが背を向けると、リアの背中には巨大な刀傷が刻まれていた。 周りには怪しい紋様が浮かび上がっている。 「これは……悪魔法。」 「なる程、確かに正当防衛だね。」 「でも私は……人を傷つけてしまいました。」 リアはまだ俯き、表情を暗くしたままで話す。 「自分が許せないのか……でも償いはできるよ、君はまだ殺していないからね。」 「償い……私を殺しますか。」 「そんなことはしないよ、僕は君の本心が知りたい。」 シンは翼を解放すると同時に、魔力を解放した。 「……言っておきますが、手加減は苦手ですよ。」 「構わないよ。」 「そうですか……では参ります。」 リアは亜空間から長剣を取り出し、ゆっくりと構えた。
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