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「シェリー……」
「聞きましたよ、悪戯を止める気はないんですね。」
「……何故知っている。」
「私の情報網を甘く見ないでください、学園内の情報は即座に仕入れます。
悪戯を止めないのならば部室は強制差し押さえということでいいですね。」
「わっ、わかった。待て待て!悪戯止めるって!」
「いいえ、あなたがそう言って止めるとは思いません。」
シェリーとソルガの口論を、周囲の人々は頷きながら見ていた。
「この部活は学園の魔法力向上のためにも必要だ。」
「……確かにそうかもしれません、ですが条件があります。」
「お前を顧問にするのか?」
「まだ言ってませんよ、でも正解です。」
「……認めるから部室を解放しろ。」
「決まりですね、では私は学園長室に戻りますんで。」
シェリーそう言うと、転移してその場から消えた。
「さて……活動を開始する。」
ソルガはいきなり右手に魔力を集め始めた。
「まさかこの部活って。」
「……魔法を使うための後ろ盾よ。」
「やっぱり……」
シンとルナはこの部活の存在意義を悟ったのか、急に真剣な表情になる。
「……恐怖の宴を始め、血の雨を降らせよ。」
ソルガが意味不明な言葉を言いながら魔力を解き放った。
その瞬間から雷が降り注ぎ、空は黒く染まる。
空は暗雲に包まれ、雷と暴風雨が学園を襲う。
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