部活動開始

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「ソルガさん、無駄なことに魔法を使わないでください。」 「あなた……怖い…」 レナは、ソルガを引き止めるシンの腕に抱きついている。 「魔法は使うために開発するんだ、使わなくてどうする。」 パチンッ 「ひぁ!?」 ソルガが指を鳴らすとフィアの尻尾に雷が落ちた。 どうやら尻尾は攻撃用だけではなく、雷の直撃を避ける避雷針の役割も果たすようだ。 「ソルガ先輩……覚悟して下さい!!」 フィアは尻尾の先の針を、ソルガの水月に突き刺した。 「はぐぁああぁ!?」 「仕返しです。」 「ちょっ、ちょっとまて、お前の尻尾帯電してるぞ!しかも電気より尻尾の方が痛いって!!」 ソルガは感電しながら、更にフィアの尻尾で刺されている。 「フィアさん、止めてください。」 「悪いのはソルガ先輩ですよ。」 「でも……お願いします。」 「わかりました。」 リアの説得にフィアは尻尾を抜くと、今度は尻尾をソルガを巻きつけた。 「ソルガ先輩、雷を止めて下さい。」 「……わかった。」 ソルガがそう言うと、雷と暴風雨は急に収まった。 「だが……恐怖の宴はこれからだ、予告通りこの学園のどこかに血の雨が降ることになる。」 ソルガはそう言うと、真剣な表情になり消えてしまった。 「あっ。」 「一体どこへ。」 「この魔力……闘技場ね……」 「ソルガさん……」 リアはルナの言葉を聞くと、ソルガを追って闘技場に転移した。 「私達も行きましょう、先輩とリアちゃんを放っておくわけにもいきません。」 「そうね……」 フィアの言うとおりリアを追うことが最善の判断であるため、ルナ達も闘技場に転移した。
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