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闘技場には真紅の髪を持つ者、ソルガと黒いコートに身を包んだ一人の男がいた。
「……今更何の用だ。」
「俺を忘れていなかったか、絶対神。」
「俺の記憶力を侮るな。」
「なら話は早い、貴様を殺す。」
「急かすなよ、ベリアル。」
「クックック、名前まで覚えていたとは、光栄だな。」
ベリアルと呼ばれた男は、狂ったように笑い出した。
「……狂ったか。だがお前にどう思われようが関係ない、だがお前が俺の周りの者達を傷つけるというのなら俺がお前を消し去る。」
「その言葉、そのまま返すぞ絶対神。」
「お前如きに返せるほど意味は軽くないぞ。」
ソルガが言っていた恐怖の宴とは悪戯ではなく、学園に危害を加える者、即ちベリアルを消し去ることを指していたのだ。
「ほざけ!!」
ベリアルは槍を構えると、ソルガに飛びかかった。
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