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しかしベリアルが突き出した槍は、ソルガに触れる前に弾き飛ばされた。
「……貴様、何をした!」
「何もしていないさ、勝手に魔力がお前を吹き飛ばした……と言えばいいか。」
「意志を持つ魔力だと?」
「俺の魔力は特別でな、お前達の魔力とは異質な魔力だ。」
「ならば!」
ベリアルは大地を爆砕させて岩を飛ばすが、その岩すらもソルガには届かずに弾かれた。
「そんな馬鹿な!?」
「言っただろう、俺の魔力は異質なんだ。使い方によっては攻撃も防御もできる。」
「……今の言葉を聞いて思ったぞ。」
「俺の魔力が欲しい……だろ。」
「わかっているなら受け渡せ!」
ベリアルはソルガの魔力が作り出した障壁を突き破ろうと手をねじり込む。
「お前が使っていい程この力は安全な力ではない。」
ソルガがそう言うと障壁は再びもとに戻り、ベリアルの右手は捻れながら千切れた。
「ぐぁぁぁ!!」
ベリアルは右手を失って地面にひれ伏した。
「お前の目的を果たさせるわけにはいかない、お前はここで消えろ。」
「ぐっ、貴様ぁ!!」
「これ以上ルナやリア達を苦しめるわけにはいかないからな。」
ソルガはゆっくりと神滅を構えた。
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