部活動開始

15/31
前へ
/951ページ
次へ
「新入部員も三人集まったことだ、そろそろ魔法の開発をしよう。」 「やっぱり開発なんですね!?」 「あなた、止めて……」 レナは豹変したシンの腕を掴み、引き止めている。 「ごめん、つい……」 「どのような魔法を開発するのだ?」 やることがわからないミラが、興味津々に質問した。 「お前達でも使える防御魔法だ。」 「僕は必要ない。」 ダイーズは腕を組んだまま、質問の答えに対して即答する。 だが、ソルガは一歩も引かずに笑みを浮かべる。 「やらなくても別にいい、退部だがな。」 「くっ、やればいいんだろう。」 「ソルガさんは古今無双ですから……魔法を開発する必要はないと思います。」 「俺の魔法は基本的に俺とルナ、一部以外の魔法はお前やシン達以外に使える奴はいないだろう。」 基本的にソルガは防御も必要なく、ソルガが使う防御魔法もソルガとルナにしか使えないのである。 一部の魔法は使えるものの、人間の魔力では使えない。 「まぁ、一応魔王や神ですからねぇ。」 「お前が言うな精霊王。」 「僕は事実を言ったまでですよ。」 アレクはソルガを相手に一歩も引かず、ただ自分の意見を述べていく。 「ミラはただの龍だが……」 「伝説も勝手に人間達が作っただけですし……」 「ならその長い尻尾を振り回すな。」 「尻尾はバランスをとるのに必要だ。」 「何やってんの?」 ソルガとミラがくだらない口論をしていると、久々に現れたシェリーが扉を開けて入ってきた。
/951ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6566人が本棚に入れています
本棚に追加