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「新入部員も三人集まったことだ、そろそろ魔法の開発をしよう。」
「やっぱり開発なんですね!?」
「あなた、止めて……」
レナは豹変したシンの腕を掴み、引き止めている。
「ごめん、つい……」
「どのような魔法を開発するのだ?」
やることがわからないミラが、興味津々に質問した。
「お前達でも使える防御魔法だ。」
「僕は必要ない。」
ダイーズは腕を組んだまま、質問の答えに対して即答する。
だが、ソルガは一歩も引かずに笑みを浮かべる。
「やらなくても別にいい、退部だがな。」
「くっ、やればいいんだろう。」
「ソルガさんは古今無双ですから……魔法を開発する必要はないと思います。」
「俺の魔法は基本的に俺とルナ、一部以外の魔法はお前やシン達以外に使える奴はいないだろう。」
基本的にソルガは防御も必要なく、ソルガが使う防御魔法もソルガとルナにしか使えないのである。
一部の魔法は使えるものの、人間の魔力では使えない。
「まぁ、一応魔王や神ですからねぇ。」
「お前が言うな精霊王。」
「僕は事実を言ったまでですよ。」
アレクはソルガを相手に一歩も引かず、ただ自分の意見を述べていく。
「ミラはただの龍だが……」
「伝説も勝手に人間達が作っただけですし……」
「ならその長い尻尾を振り回すな。」
「尻尾はバランスをとるのに必要だ。」
「何やってんの?」
ソルガとミラがくだらない口論をしていると、久々に現れたシェリーが扉を開けて入ってきた。
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