~第一章 降り立つ風~

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「…ったく、何でこんなとこに転属なんだ?最前線ならともかく…」   フォクシーはブツブツと一人で文句を言いながら、荷物を抱えた   今回の異動には、おかしな点があった   部隊において、「転属」は「前線行き」と同意味である   だが、今回の転属はその真逆   最前線どころか戦力外   本当に「左遷」であった   上官にはあえて問わなかったが、どうも腑に落ちない点があった   「…まぁ、行けば分かるか」   基地の司令にでも聞けば理由が分かるかもしれない   フォクシーはそう思い、飛行機を後にした
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