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「……んっ……?」
急激な目眩に襲われた乃斗は意識を取り戻し瞳を開ける。
まさに爽快な青空。全てを癒してくれる様な鳥の歌声と綺麗な花々。
(…………あれ?)
乃斗は直ぐに立ち上がると辺りを素早く見渡し声を漏らした。
「……なんだこりゃ。。」
乃斗の目の前に広がる世界――。
数々の緑と広大な花畑。乃斗が居るのはその中心だ。
空には二つの黒い太陽と乃斗の知る太陽が高く地上を照らし、生い茂る草や花達はそれに答える様に真っ直ぐに天に向かい咲き誇る。
乃斗が先程まで居たのは灼熱のアスファルトが“咲き乱れる”住宅街のど真ん中。
コンクリートジャングルだ。
乃斗はなんとか混乱する思考を整理しようとその場に座り考え込むがやはり答えは出るはずもなく―。
「ここは………。どこなんだぁぁぁあああ!!!!!!!!!」
広大な大地の中心で、頭を抱え叫ぶのであった―――。
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