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江戸城内の一角で、今や旧幕府軍の陸軍と海軍の代表とも言うべき二人が相対していた。
松平太郎「榎本さん、上野介様が罷免されたのは本当の事ですかね?」
榎本「太郎さん、本当だとも!俺の目の前での事だからな」
松平太郎「榎本さんや海軍の方は、慶喜様に捨てられて無いからわからないだろうが。
俺達大阪城で捨てられた陸軍には、慶喜様を本当に担いで一戦をするのは考えられないがね?」
榎本「太郎さん、俺だって自分の船に置いてきぼり食らったんだ。
面白い訳は無いよ!」
※艦長である榎本が大阪城に状況確認に行っている間に、軍艦開陽に乗船した徳川慶喜等は強引に出航させ江戸に逃げ出した。
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