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湊
東軍の軍艦二隻が沖に有り、大砲を此方に向けているのを認めた湊に居た高田藩士達は恐慌にみまわれた。
若い藩主の曖昧な態度に、藩士達も危惧を抱いていたのだ。
藩士達は城に注進した後も自分達が東軍と戦うのか、西軍と戦うのか?不安と猜疑に包まれていた。
湊の高田藩士「儂の娘婿は新井に行って東軍と一緒に戦っておるが、我等は東軍と戦うのかのぉ?」
同僚藩士「隣りの息子も上杉の援軍に行っておる。
あの沖におる軍艦の大砲を食らったら、我々もただでは済まんであろう。」
そこかしこで不安の声が挙がっていた。
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