通り道。

2/5
前へ
/10ページ
次へ
一昔前にネットで噂になった都市伝説。 そんなもんを信じてた訳じゃない。 ただ、俺の隣の家…静音の家に向かって続いている提灯を見たあの日、俺はその話を信じるしかなかった。 物々しい提灯の列。 俺以外には見えない異様。 そして、一番家に近い提灯に書かれた『神凪静音』の文字。 何故本人ではない俺が見えるのかは分からないけれど、幼なじみとしてただ傍観している訳にはいかない。 既に、提灯の明かりはすぐそこまで灯っていたから。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加