すれ違い

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 一人で生きるのは寂しくて、いくら時間があっても慣れない。コウがいない生活は、思っていた以上に大変で、コウがどれだけ私を支えていてくれたのか、ようやく理解できた。こんな私の傍にいて、コウはさぞかし疲れただろう。一言も文句も言わず、私のわがままを聞いていてくれた。それすらも、コウの負担になって、コウを苦しめていたんだ。きっと、それは私には理解できないほどの苦しみだったろう。何もいわないで私から離れたのも、きっとコウの優しさだ。口ではっきりと「邪魔だ」、と言われていたら、きっとその場で泣き出していただろう。それを理解できたのは、やっぱり兄妹だからかもしれないし、単純に私のことをよく理解してくれていたからかもしれない。だから、私もコウの迷惑にならないように頑張ることにした。明日しっかり伝えよう。今までありがとう、って。
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