君が忘れた僕との約束

再会

橘家と感動の再会も済ませ、現実に目を向ける。

－－－30分後。

部屋の片付けをしていると、勢いよくドアが開かれた。

「よお。エロ本隠し終わったか？」

「･････花梨。」

お変わりない様で。

－－－残念です。

「なんだ、お前。何食ったらそんなにデカくなれるんだ？

あっちも成長したか？

お前のこんなだったもんなぁ。」

あっちってﾅﾝですか！？

小指を立てるな！！

下品女め。

「お前、ずっとここにいれんの？」

「･･････はい。もう大人なので。

また親父が転勤になっても、僕だけ残ります。」

「大人ぁ？

　･･････剥けたのか？」

「････････。」

「お前どこの学校入んの？」

「桜の牧です。」

昔、杏と約束した。

《高校は桜の牧》

何故って？

歩いて行けるから。

。