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「ごめんくださぁい。」
「いらっしゃいませー。」
お店に入ると、甘いバターの香り。
---懐かしい匂い。
「あらぁ?秋月さん!!
まぁまぁ。お久しぶりねぇ。」
「ほんと、久しぶり。
もう、いい加減付き合いきれないから、旦那置いて帰ってきちゃった。」
「ええっ!!ほんと?どちらに?」
「おいおい、俺も帰って来たっつーの。」
「!!もうっ、いつもこうなんだから。脅かさないでよぉ。」
「ふふふ。相変わらず可愛いわねぇ。」
「ふふふ。相変わらず意地悪ねぇ。」
おっとりした橘母と、ちゃきちゃきな僕の母は、昔から仲が良かった。
橘母の驚く顔が見たいが為、秘密裏に事を進めていた僕の母。
これで満足かい?
。
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