魔王様とお買物~to地獄~

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「さ、行きましょうか、真さぁん!」 朝食を食べ終えた蛍は声高らかに手を真っ直ぐ挙げた。 「待て待て! まだ9時前だぞ? どこも開いてるわけがないだろ?」 「えぇ? こちらの世界は理不尽ですぅ」 それはまぁあっち側にも色々と下準備があって大変なんだよ、そうやって隠れた努力ってのは実になっていくんだ、うん。 「何頷いてるですかぁ?」 「現代っ子ももっと努力すべきだということを主張していたんだ」 「真さぁんは努力してるですかぁ?」 「………まぁ、程々にな」 いや、やっぱり曖昧が一番だな、うん。
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