学校という名の脅威

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「とぉりゃ!!」 「ふぎっ!!」 俺が柔道で会得した(見よう見まね)技が成功したのか誰かはベッドから落ち、よく分からない叫び声を上げた。 「鼻が痛いですぅ………」 「てめぇは何、人のベッドで寝てやがんだ、蛍?」 「はれ? 真さぁん、おはようございますぅ」 ああ、おはよう………って話反らすな! 美少女もとい怪女蛍は眠そうな目を擦りながら朝の挨拶は真面目にする始末。 「だから、お前はどうして俺のベッドで寝てたんだ?」 「それは真さぁんが前にここで寝ろって言ったからじゃないですかぁ」 言ったような、言ってないような………。 まぁいらないことは直ぐに消去する質だからな。 「それでもだなぁ………ん?」 俺は不意に携帯を手に取り、時間を見た。 8時03分。 授業開始時刻は8時40分。
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