学校という名の脅威

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「遅刻ギリじゃねぇか!」 俺は慌てて飛び起き、ヘッドスライディングをする余裕もなく下に駈け下り、洗顔と歯磨きを2、3分で済ませ、自分の部屋に慌てて戻って来た。 「どうしたですかぁ、真さぁん?」 「学校に遅れそうなんだよ!」 未だのほほんと俺の部屋で座っている蛍そっちのけでブレザーに着替える俺。 「真さぁん、学校行ってたですかぁ?」 「当たり前だろうが、こんちくしょう!」 「ご飯はどうするですかぁ?」 「抜いてく!」 「私のはぁ?」 「知らん!適当に済ませろ! じゃあな!」 俺は着替え終わると自室を走って出て行った。 「うーん………つまらないですぅ………そうだ!!」 何か怪しげなことを思い付いたのかにやけていた蛍だった。
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