17人が本棚に入れています
本棚に追加
時刻は午前2:18
目標はあのビルの6階にいる
今回の指令は目標の男と男の持っているディスクの破壊
降り止まない雨が私を濡らし
濡れた髪が頬に張りつく
指令終了時刻は03:30
あまり時間はない
私は窓からの侵入を開始する
私には普通の人には考えられないほどの能力が備わっている
たとえば跳躍力
ビルの3階まで一気に飛ぶと窓を割りそこから侵入する
侵入すると警戒のため身近な物陰に隠れる
そして安全を確認すると階段を使い6階まで駆け上がる
5階の途中で警報が鳴った
多分侵入時に割った窓が見られたのだろう
警備の者が来る前に始末しなくては後々面倒だ
私は先を急いだ
階段で6階まで上がると目の前にはオフィスのようなものが広がっている
その部屋の一番右奥に男はいた
ここで私はもう一つの能力を行使する
もう一つの能力
それは短い時間ではあるが透明になれるという人外の能力
能力によって透明になった私は静かに侵入すると弾丸の如く男へと肉薄する
背後から両手で男の頭を掴むと引きちぎるように頭を捻る
バキバキッと骨が砕ける音が静かな部屋に不気味に響く
口から血の筋を流し絶命した男
息の根を止めたことを確認すると男の前にあるPCを修復不能なまでに破壊しディスクも同じように粉々にする
「ミッションコンプリート」
静かに私はつぶやく
最初のコメントを投稿しよう!