執行~殺戮の円舞2~

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次に銃を先ほど亡骸と一緒に倒れこんだ最後の一人に向ける              最後の一人は私の脚めがけて弾丸を放つ 弾丸は右足を貫通し壁にめり込む              二度目の銃声が響くことはなかった 引き金にかけた人差し指は私の撃った弾に吹き飛ばされていた              その事実を確認することが出来た時には男の意識はこの世にはすでに無かった              引き金を引くと同時に弾を吐き出した銃を地に捨てて男に駆け寄る              そしてそのまま助走の勢いを殺さず男の顔を蹴り飛ばす              首から上を綺麗に吹き飛ばされ誰だかわからない骸              辺りを見渡すと朱に染まった机、天井、壁 歩くたびに吸いきれなかった血を吐きだす床 そして惨殺された7人の死体              生存者がいない事を確認すると窓から外へ一気に飛び降りた              通常6階から飛び降りたら肉体に損傷があるが私は違う 脚の筋肉をバネにして衝撃を緩和する              右足に開いた風穴が血を吹き出し思わず呻きを漏らすとりあえずどこかに隠れなきゃ・・・ 痛みを無視して私は物陰を探し走った                           ビルから300mぐらい離れた物陰に身を潜める              ゆっくり座り込み深く息を吐いて呼吸を落ち着かせる 腹部にこみあげる灼熱感どうやらあの戦闘中、気付かないうちに腹にも一発受けていたようだ              銃弾がまだ体のなかに残ってる それを私は指を入れて掻き出す 「うっ・・・・・・っ・・・・・・あぁっ・・・」 苦痛に顔が歪む 辺りに血が流れる 銃弾を取り出すと辺りに投げ捨てる              「ちょっとまずったかな」 苦笑いを浮かべる顔に冷や汗が流れる              私は腹部を押さえ立ち上がるとゆっくりビルから離れた
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